山紫水明ロケーション
@18
雨上がりの泥濘の中、一人の男が部下を引き連れ歩いていた。
⇒一流の銅ヤローでは基本的に一人称で進めているが、この@18だけは別で前半部分を三人称で進めている。その理由としては、この場にヨロイがいない上にストーリー上で重要なヨロイの根への転任の理由を説明しているからである。ヨロイの目線になく、描写しなければいけないということで三人称にせざるを得なかった。
また、三人称で出てくることはあるがそれは幻術の光景なので、ここ以外に三人称でストーリーが進んでいる箇所があれば、それは幻術である。
男は顎の手裏剣を思わせる十字の傷を撫でながら彼の傍に控える獣の顔を模した仮面を被った忍、木ノ葉の暗部である者に尋ねた。
⇒皆、大好きダンゾウ様のことである。
「夕日の…か。」
⇒ヨロイの担当上忍であり同期の夕日紅の父親である夕日真紅のことである。彼の詳細は陣の書ですら大した情報がなかったので、里で一番の幻術の使い手という設定に膨らますことにした。
ちなみに、自来也様と俺の女性の好みは一致している。
⇒ちなみに、クロム・ウェルハーツは匂いフェチ。
水飛沫が上がり、目の前が乳白色に覆われる。
⇒硫黄泉でよく見られる特徴。効能としては、高血圧や動脈硬化症、痔などに効くらしい。
叩かれることを覚悟すれば痛くない、痛くない。…痛くないよな。
⇒痛い物は痛い。これは世界の真理である。
期待させておいてこんな仕打ちはあんまりだぁ。
⇒ジョジョの奇妙な冒険第二部の敵役であるエシディシの『あんまりだぁ』というセリフのパロネタ。いつものごとく、引用はピクシブ百科事典より。
おそらく大蛇丸様は神楽心眼で追ってきたんでしょうね。
⇒神楽心眼とは感知忍術で香燐が使う術の名称。感知忍術の中でも作中屈指の使い勝手の良さを誇る術である。
…たしかハマチとかいう小男の部下で精々中忍レベルだったハズ。
⇒本当はアマチという男の部下だった。詳しくは第一部終了後の断章で語っている。
「バタフライエフェクトというやつか。」
⇒バタフライエフェクトというのは、日本語に直せば『風が吹けば桶屋が儲かる』というもの。一つの現象が連鎖的に別の現象となっていき、最終的には全く別の現象になっているということを示した言葉である。
「本来なら呪印が刻まれるのよ。けど、あなたには効かなかったようね。あなたの体質に、そして、怒っていて碌に確認をしなかったダンゾウ様に感謝なさい。」
⇒幻術だけではなく、チャクラを流し込んで発動する類の術は全て吸収するのがヨロイの体質である。よって、呪印術もヨロイには効かない。ただし、外道の印は術の発動メカニズムがどこを探しても見つからなかったので、この例には当たらないとしてヨロイは吸収できないと設定している。
岩隠れの大規模作戦の作戦決行書を盗むなんてなんて無理無駄無謀もいい所だっつーの。
⇒どこで見かけたか覚えていないが、『無理無駄無謀』というのは何かのネタだったと思う。そこで調べてみた所、どうやら“王ドロボウ”という漫画が元ネタらしい。しかし、タイトルを見ても全くピンと来なかったので、クロム・ウェルハーツはおそらくネットでこのフレーズを見たのだろう。